やっとのことで決まった派遣先。
はじめは誰しも「頑張ろう!」という意気込みで新しい仕事にのぞんだことと思います。
ところが実際に働いてみると、思い描いていたものと何だか違う・・・
派遣先が自分に合わなくて辞めたくなってしまう場合もあるかもしれません。
もし派遣先が合わなくて辞めたいと思った場合、どうすれば良いのでしょうか?
契約してしまったのだから、期間満了まで働き続けなくてはならないのでしょうか?
今すぐ辞める方法はないのでしょうか?
この記事は、
●派遣先が合わなくて辞めたいと思っているけど誰に相談したらいいかわからない方
●辞めたいと思いながら何か月もずっと悩んで苦しんでいる方
そんな方に向けて書いています。
今回は、派遣先が合わなくて辞めたいと思った時の対処方法についてご紹介します。
私の場合は3ヶ月ほど悩み、「辞めたいです」とずっと相談していたのに勝手に契約を更新され、
もうどうしたらいいかわからなくなり、退職代行サービスを使って派遣会社から退職しました。
本当に即日、その日のうちに辞めることができました。
今まで苦しんでいた時間は何だったんだ・・・って思うくらい簡単に辞めれて、
悩みもなくなり体の調子もちょっとずつ元に戻ってきています。
辞めたいと思いながらもずっと悩み苦しんでいる、そんなあなたのお力になれれば幸いです。
目次
派遣先を辞めたい時はまず派遣会社の営業担当者に相談を!
・聞いていた契約内容と実際の条件が違っている
・仕事内容が給料に見合っていない
・職場の雰囲気にどうしても馴染めない
・人間関係がうまくいかない
・仕事が難しくて自分のスキルや実力が発揮できない などなど・・・
契約途中にも関わらず「今の派遣先を辞めたい」と考えている人は少なくありません。
スキルや適性などを見て派遣先を紹介し、事前の面談などですり合わせを行っても、完璧なマッチングというのは難しいです。
辞めたいと思うくらい悩んでいる時、問題を抱えている時は、まず派遣元である派遣会社に伝えましょう。
派遣会社には多くの人が登録し、管理されていますから、派遣スタッフからの「辞めたい」という相談には慣れています。
あなた以外にも、別な社員から同じような相談をされているはずです。
あなたからすれば「もう無理!続けられない!」と思う状況でも、
派遣会社からすると「よくあるケース」で「対処可能」かもしれないからです。
派遣先の仕事の量が多い → 業務量を減らすよう打診してもらう
スキル不足でついていけない → 仕事の効率化のアドバイスをもらう
このように辞めるのではなく改善を図ることで問題が解決するケースもあるのです。
本当に派遣先の業務が辛くて辞めたいと考えているのか。
それとも状況や環境が改善されれば仕事を続けていけるのか。
営業担当者に全て打ち明けてから判断しても遅くないと思います。
また、契約違反やパワハラ・セクハラ、体調不良で仕事が続けられないという場合でしたら、
まずは事実を整頓して派遣先を辞める・変更するという形で、穏便に事を進めていってもらうこともできます。
たとえ辞めることになってしまっても、辞める理由や原因が把握できていれば、派遣会社としても次の職場を紹介する指標になります。
電話でもメールでも、小さくて些細なことでも構いません。
辛い、苦しい、そんな風に悩むことがあったら派遣会社の営業担当者に連絡をいれましょう。
ずっと思い悩み、我慢に我慢を重ねて…
耐えきれなくなって姿をいきなりくらますスタッフの方が派遣会社としても困るのです。
派遣先に退職の意思を伝えるのは厳禁
「辞めたい」という気持ちがどれだけ強くても、今働いている派遣先に直接伝えることは絶対にしてはなりません。
くれぐれも派遣先の上司に直談判をしたり、同僚に退職の意思を漏らすというようなことがないようにしてください。
派遣会社と派遣先の間では「人材を派遣する」という契約が結ばれています。
派遣先とあなたが直接契約を結んでいるわけではないため、 雇用に関する手続きは派遣会社を通して行うことが原則となっています。
仮にあなたが派遣先の上司に相談したとしても、その場で問題解決することはありません。
結局は契約を結んだ当事者同士、派遣会社の営業担当者が間に入って、話し合いがなされることになります。
これが派遣会社を通さず、直接「辞めたい」という意思を伝えるとトラブルの原因になりかねません。
契約を結んでいるのは派遣会社なのですから、派遣会社から「辞める」という連絡がくるのが正しい手順。
それが、派遣先の上司に「近々辞めます」と言ってしまい、
「派遣会社からは何も言われていない。どうなってるんだ!」とクレームになったとしたら、
派遣会社としても寝耳に水の状態で迷惑がかかってしまいます。
そうなると派遣社員の希望を通すための交渉がしづらくなってしまったり、
今後のトラブルを避けるために仕事の紹介を受けにくくなる危険性もあります。
繰り返しますが、「辞めたい」と思ったらまず派遣会社の営業担当者へ相談すること。
その場の感情や判断で派遣先に退職の意志をほのめかしてしまうと、
最悪、派遣会社とも派遣先とも揉めることになってしまい、
本来ならスムーズに進むはずだった交渉が意に沿わない結果になってしまうかもしれません。
もちろん、派遣会社に相談した上で、営業担当者の指示に従い、
派遣先の上司や同僚に退職の相談をすることは問題ありません。
営業担当者は窓口ではあるけど味方とは限らない
派遣社員は業務形態の性質上、派遣先で安心して相談できる人が少なく、どうしても悩みやストレスをため込んでしまいがち。
誰かに悩みを打ち明けることで考えが整理され、気持ちを切り替えて仕事に取り組めることもあります。
だからこそ小さな悩みでも不満でも、営業担当者とコミュニケーションを取ってもらうことが重要なのですが、
これは私の経験から感じたことです。
営業担当者はそうした悩みや不満を受け付ける唯一の窓口ではありますが、完全にあなたに寄り添う味方ではないということです。
考えてみてください。
派遣会社は、派遣先にあなたという人材を送り込み、時間当たりで対価を受け取っています。
あなたが派遣先で役に立っていようといまいと、
あなたが辛い思いをしていようといまいと、
とりあえず契約の時間、派遣先で業務に従事していれば派遣会社にお金が支払われるのです。
派遣会社からすれば派遣先はお金を支払ってくださる「お客様」。
お客様に対して、どれだけ要望を突き付け納得してもらうことができるでしょうか?
また、派遣会社は「派遣社員を〇人派遣する」という義務を派遣先に対して負っています。
ですからあなたがいなくなってしまった場合、営業担当者は穴を埋めるためにまた別の人を探して派遣しなければなりません。
これってすごい手間ですよね。
そう頻繁に辞められては派遣会社の信用低下につながります。
派遣先が「別の人との交替」と強く要請している場合や、
看過できないほどの契約違反を派遣先がしていた場合、
病気や事故、妊娠や引越しなど、身体的・物理的に仕事を続けるのが難しい場合などを除き、
「辞める」という選択肢を派遣会社側から提示されることはまずあり得ないと考えてよいでしょう。
結局のところ派遣会社はあなたの意思や要望よりも派遣先の言うことに従うしかないのです。
体験談:営業担当に「もう仕事が続けられません」とメールした話
私は前職でとある派遣会社に登録し、建築の仕事で施工管理の仕事をしていました。
それまでは建築とは全く関係のない販売の仕事をしており、
その派遣会社を選んだ理由は社内のスキルアップの制度を利用してエンジニアを目指せると聞いていたからです。
ですが実際に紹介されたのはエンジニアとは関係のない業界と職種。
しかも全くの未経験です。
正直に言って自分につとまるのかとても不安でした。
「他に紹介できる仕事がない」と言われ、やっとのことで決まった派遣先。
はじめは「頑張ろう!」という意気込みで紹介された仕事にのぞみました。
恥ずかしながら「所詮は派遣でつとまる仕事でしょ」と舐めた態度でいたことも否定できません。
OJTを受け、1ヶ月くらいで一人で現場を回るようになりました。
同時に入社した人はいなかったので比較はできませんが、おそらく他の人より研修期間が短かったように思います。
その結果・・・
きちんと理解していないまま見様見真似で仕事をしたため失敗ばかり。
建築関係なので、ミスをすると十数万単位で損失が出ます。
わからないことがあって電話すると「ちょっとは自分で考えろ」と叱られ、
ミスがあると「どうして相談しなかった」と怒鳴られます。
じゃあなんで他の人より私の研修期間を短くしたのか、理解に苦しみます。
日に日に元気がなくなっていき、派遣されて2ヶ月経ったときに
「もう仕事が続けられません」と営業担当者にメールを送りました。
メールを送ってから1週間後に派遣会社にて面談、ヒアリング。
その後、派遣先の担当の方とヒアリングの内容をもとに相談してくださったようです。
私は「退職」を希望したのですが、提示されたのは「改善策」。
私のスキル不足を補うために別の支店に異動、
今いる支店の抜けた穴を別の支店から1名異動させて埋めるというものでした。
―自分のわがままや努力不足で他の人に迷惑をかけるわけにはいかない―
せっかく提案してくださった改善策ですが、私が選んだ答えは現状維持。
もう少し、今の支店で頑張らせてくださいというものでした。
私としては人を巻き込むようなややこしいことはしなくていいから、とにかく辞めさせてもらえればそれでよかったのですが・・・
ヒアリングが功を奏したのか、それからしばらくは派遣先の社員さんの当たりが柔らかくなった気がします。
たった数日間だけでしたが。
その後は変わらず、叱られ怒鳴られる日々が続きました。
退職代行サービスでその日のうちに派遣会社辞めました
●派遣先を辞めたい時は営業担当者にまず相談する
●派遣先に退職の意思を伝えるのは厳禁
このことは派遣会社にいる時に調べて知っておりましたので、ずっと守るよう心掛けてきました。
辞めたいという気持ちを抱えたまま仕事をするのは辛かったです。
なのに人手不足からか「いずれは直雇用でうちの社員になってほしい」などと言われる始末。
本来ならありがたい言葉なのかもしれませんが、私には質の悪い笑えないジョークのようにしか思えませんでした。
そもそも派遣会社の正社員なので、直雇用の話をすること自体がマナー違反なんですけどね。
さらに時が経つと、ミスをするたびに長時間説教を受けるようになりました。
些細なミスなら数十分の電話で罵声、
少し大きなミスなら営業車に2人きり、長い時は就業後に2時間以上問い詰められました。
もちろん時給は発生しません。
見方を変えれば、忙しい時間を割いてまで熱心に指導してくださったと言えるかもしれません。
ですが私にはただただ苦痛なだけでした。
その人は実家暮らしだったので、帰宅が遅くなってもご飯も洗濯も親御さんがやってくれます。
しかし私は一人暮らし。
遅くなるとスーパーも閉まりますし、洗濯機も回せません。
本当に困りました。
いけないことと知りながら、とうとう絞り出すように退職の気持ちを伝えてしまいました。
「自分の能力が低すぎて、この仕事を続けることができません」
「お願いします、コイツじゃ使い物にならないから別の人を派遣してくれって言ってください」
「考えが幼い」「社会人としてやっていけない」と言われ、結局これも説教の材料になるだけです。
この数か月で、眠りが浅くなり熟睡することができなくなりました。
お腹は常に下痢気味です。
お酒の量が増えました。
でも体重は減りました。
オデコも・・・広くなったように思います。
派遣なのに、こんなに辛い思いをしなければならないのかと毎日悩み苦しみました。
営業担当者にはその後もメールを送りました。
・スキル不足
・体調不良
・派遣先のパワハラ・・・
辞めたい理由、続けられない理由を文章にして送り続けましたが、
最終的には、営業担当者から返信が来なくなりました。
そして・・・
私に意思確認も許可もなく、勝手に契約の更新がされていました。
もう無理だ
派遣会社の営業担当者なんて当てになりません。
自分で行動を起こすしかありませんでした。
最後の手段としてすがりついたのが退職代行サービスSARABA です。
数か月の間、派遣の退職についていろいろと調べて試行錯誤して、
それでも希望通りの退職にはいたりませんでした。
正直なところ「即日」で会社を辞めれるなんて怪しいと思っていました。
今までずっと苦しんできたのに、代行サービスで辞めれるなんてとても信じられなかったのです。
ですがSARABAの実績と体験談を読み、退職できなかった場合は返金保証もされていることから、退職代行を依頼することにしました。
その結果・・・・
本当にその日のうちに会社を辞めることができました。
この場合、派遣会社から辞めることになってしまったのですが、もう会社への信頼感はゼロでしたので未練も何もありません。
もうあの職場に行かなくていい
電話が鳴るたびに心臓が縮むような思いをしなくていい
もう営業車の中で怒鳴られながら問い詰められることもない
そう実感できた時の解放された気持ちを、3ヶ月経った今でも忘れることができません。
とは言え精神的にはかなりまいっており、しばらくは外出もできないくらい気分が落ちていました。
最近ようやく体とメンタルの調子を取り戻しつつあるところです。
もしもあなたも仕事が原因で体や心に不調を抱えていらっしゃるなら、
退職代行にて会社を辞めてしまうのも有効な手段だと思います。
心と体がおかしくなってしまう前に、一度検討してみてください。
この記事のまとめ
●派遣先を辞めたい時は営業担当者にまず相談する
●派遣先に退職の意思を伝えるのは厳禁
●営業担当者は悩みや不満を受け付ける窓口ではあるけれど、完全にあなたに寄り添う味方ではない
●結局、派遣会社は派遣先の言うことに従うしかない
●心と体がおかしくなる前に退職を! 退職代行サービスならその日のうちに会社を辞められます
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。