USENが上場廃止で保有株を強制買取!損切りできず塩漬け株にした過去の自分を反省する

USEN 上場廃止

本日、上場廃止を発表したUSENより交付金銭領収書が届きました。

1株あたり461円で買い取ってくれるとのことです。

このUSENの株ですが、私が株取引を始めて最初に買った株でした。

それほどまでに深くUSENを愛し、大事に保有してきた・・・のではなく、

購入後に株価が下がり、損切りできずに塩漬け

後に単元株が変更されると案内がくるも、意味がよくわからずとりあえず放置

結果、単元未満株になって売り払うのも面倒だとやっぱり放置

というダメダメな投資家心理と、

よくわからないものは放置という怠惰の結果、

10年越しで保有することになってしまったのです。

今回は、そんな自分への戒めをこめて記事を書きます。

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時代の先を行きすぎたUSEN

USEN 上場廃止 インターネット

私がUSENを買ったのは大学4年生の時でした。

だからもう10年くらい前になりますか。

就職活動も終わり、かねてからの父の勧めもあって株取引を始めました。

まずは証券会社に口座を作り、50万円を郵便貯金から証券会社に移しました。

(さて何の株を買おうか・・・)

周りで「ネット証券」を使って株取引した人間はおらず、とりあえず株を買うまでの操作方法を知らなければなりません。

安くて株主優待があって、かつ将来性が見込めそうな会社

そう考えて目をつけたのがUSENだったのです。

有線放送サービスを扱っていたUSENは、ITバブル期の1999年に上場を行い、一躍時の企業になりました。

その後、これからは動画コンテンツの時代だと巨額の投資を行います。

今はYahoo!に買収されましたが「Gyao!」がそれです。

当時は、レンタルビデオの料金に今ほどの価格競争は起きておらず、動画配信サービスもありません。

今でこそ多くの人が利用するYoutubeも、知ってる人は知っている程度の認知度しかなく、個人が撮影したホームビデオを投稿するサイトに過ぎませんでした。

テレビ番組の違法アップロードはその時から問題になっていましたけどね。

ネット上の動画コンテンツといえばそれくらいしかない環境でしたから、

初めに流れる広告を見れば映画が1本丸々視聴できる「Gyao!」は、当時の私からすれば「思い切ったことをするな」と感心したサービスだったのです。

「あくまで株を買う練習だし、株価が下がってもいいか」

そう考え、10株10000円程度で株を取得しました。

まあその後、本当に株価が値下がりするんですけどね。

初心者は株価が値下がりすると動けなくなる

USEN 上場廃止 映画館

10株10000円で購入したUSENの株には株主優待がありました。

映像の会社ということで映画の試写会に行けたのです。

レオナルド・ディカプリオ主演の『ブラッド・ダイヤモンド』とか、

『ライラの冒険』とかを見に行きましたね。

10000円で毎年試写会の案内が来るとか、今考えてもおいしいですね。

しかし取得後しばらくして、USENの株価はスルスルと下がっていきました。

これは私の推測ですが、Gyao!の「初めに流れる広告」がまずかったのではないかと思っています。

周りでもかなり不評でしたからね。

どれだけ買物が好きな人でも、「意に反して売りつけられる」商品を歓迎する人はいません。

たった15秒のCMを挟むYoutubeでも批判されるのに、Gyao!は1分前後の広告を流していましたから。

また、

今ほどパソコン画面で動画を見ることが一般的ではなかった

視聴できるのは、日替わりで数本の映画の中からという選択肢の少なさ

これらも、いまひとつユーザーの心を掴みきれなかった要因だったんじゃにかと思います。

最終的に株価は半分くらいになり、損切り」の重要性を知らなかった私は完全に思考が停止してしまいました。

そしてお決まりの持っていればいつか上がる!」という思考にたどり着きます。

保有していればいつか上がる可能性がある

売却しなければ損失は確定しないから損ではない

確かにある意味では正しい言い分です。

しかし言い分が正しいかどうかではなく、

値下がりを目の当たりにすると思考を放棄し動けなくなる

ということが問題なのです。

これ以上損失を広げないために取るべき行動を取らず、合理的な判断を下せなくなるのが危険なのです。

塩漬けからの放置 そして無関心へ

USEN 上場廃止 塩漬け 梅干

USENの株価はそれからも下がり続け、最安値は300円台にまで下がったように思います。

詳しく覚えていないのは、塩漬け株にしてしまい売却も買い増しもせず、完全に無関心になってしまったからです。

いつしか試写会の案内も来なくなりました。

優待がなくなったのか、対象となる株の保有数が引き上げられたのかすら覚えていません。

「USEN?その話はしないでくれる?」

みたいな状態です。

2013年に単元株が10株から100株に変更されたのも、ちゃんと案内は来ていたはずですが知りませんでした。

だから私が保有しているUSEN株は単元未満株となり、売却するのも難しくなってしまったのです。

「もともと値下がりしている株に、なんでわざわざ手数料払ってまで売らなきゃいけないんだ!」

と面倒に感じて結局放置

今年になり、USENがU-NEXTとの経営統合により上場廃止を発表しTOBを呼びかけ、

その後保有株を1株あたり461円で強制買取となりました。

私からすれば、一時は300円台にまで下がった株が461円で買い取ってもらえる上に、売却にかかるコストも不要になったと喜んでいます。

株価が自分の思うようにならずにふてくされ、その後は「面倒だ」という思いから完全に放置。

上場廃止により、運よく現金化するに至った・・・そんな話でした。

USEN株が私に教えてくれたこと

USEN 上場廃止 反省

USENの株は、ネット証券での株取引の流れを知りたいと思って買った株でした。

ですが最終的にUSENの株は、私にいろいろなことを教えてくれたように思います。

株価が下がると損失の確定を恐れてそのまま保有してしまうこと

塩漬けの状態が続くと無関心になり、買い増しも売却も考えなくなること

無関心になると必要な情報すらもシャットアウトしてしまうこと

「恐れ」「諦め」「怠惰」という心の弱さが、合理的な判断をできなくさせること

経済や銘柄の分析や、情報や材料の収集よりも、

己の心を動きを知り制御することが一番重要であることを教えてくれました。

おわりに

元が10000円の話ですから、「たかだか数千円の話で何を大げさな」と思われるかもしれません。

ですが失う金額が大きくなればなるほど行動することができなくなります。

確かにこれは数千円の話でしたが、同じことは大きな金額でも、むしろ大きいな金額だからこそ起こる可能性があります。

抱える損失、これは本当に恐怖です。

信用取引やレバレッジをきかせた売買の場合だと取引に期限もありますし、

何より扱う金額が大きくなるため損失額も比例して大きくなります。

いつか記事に書きますが、株取引はやり方によって、損失は無限大に出てしまう恐ろしい場合があるのです。

恐怖への耐性の強さは人それぞれです。

自分がどこまでの恐怖に耐えられ、どこから理性のコントロールがきかなくなるのかを知っておきましょう。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

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