職場でのモラハラはパワハラと何が違う?モラハラに遭ってしまったときのチェックリストと対処法!

モラハラ パワハラ

セクシャルハラスメントやマタニティハラスメントなど、「ハラスメント」を含む言葉の数は今や30種類を超えています。

そうしたハラスメントの一つ、モラルハラスメント(モラハラ)

言葉として聞いたことがある人は多いと思いますが、モラハラとは一体どういう行為のことを指しているのか、正確に把握できているでしょうか。

そもそもモラハラは加害者と被害者ともに自覚がないことも多く、「きっと自分が悪い」「このくらい我慢しないといけない」と思って我慢してしまいがち。

そうして体調を崩したり、退職に追い込まれたりと、状況をますます悪くしてしまうケースが多々見受けられます。

あなたが受けている行為がモラハラなのかどうか。

モラハラと似ているパワハラとの違いや、被害に遭った場合はどう対処すればいいのか。

職場で起こるモラハラの定義について、そしてモラハラに遭ってしまった時の具体的な対処法についてお話しします。

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モラハラ モラルハラスメントとは

モラハラ 仲間外れ

モラハラとはモラルハラスメントの略語で、90年代にフランスの精神科医によって提唱されたハラスメント行為です。

モラルとは倫理や道徳ハラスメントいじめや嫌がらせといった意味なので、「大人のいじめ」というとイメージがつきやすいかと思います。

もう少し詳しく定義すると、言葉や態度などによって継続的に相手の人格や尊厳を傷つける行為のことを指し、

●言葉や行動、態度による精神的な嫌がらせ

●直接的、身体的な暴力はない

●密室など周りの人からは見えにくい形で行われる

●加害者はターゲットとなった被害者以外には人当たりが良い

●被害者は悪いのは自分自身だと思い込みやすい

このような特徴があり、加害者が悪意なく無意識で行ってしまう特徴から「見えない暴力」とも呼ばれています。

モラハラは一般的に家庭内、とくに夫婦間や親子間に見られる問題というイメージがありますが、職場でモラハラが行われることもかなり多いです。

モラハラは身体的な暴力があるわけではないため、人によっては些細なことと思われがち。

被害者は周囲の人に理解してもらえない中、じわじわと精神的に追い詰められ、やがて退職を余儀なくされることも少なくありません。

モラハラとパワハラの違い

モラハラ パワハラ 違い

職場でのモラハラとパワハラ。

重複する部分があるため同じ意味で使われることも多いですが、モラハラとパワハラでは嫌がらせの方向や手段に違いがあります。

パワハラ職場内の立場による権力や地位を利用して行われるハラスメントであるのに対し、モラハラとはそういった力関係に関わりなく行われる嫌がらせのことを指します。

また、パワハラが殴る・蹴るといった身体的な暴力を含むのに対して、モラハラは肉体的にダメージを与える暴力は含みません。

パワハラは誰から見ても分かりやすく、被害者も理不尽だと感じやすいのですが、モラハラは見えないところで行われます。

そのため周囲に理解してもらいづらく、被害者も「私が悪いんだ」と自分を責めてしまいがちになるのも大きな違いです。

パワハラのように大声で叱責したり、殴ったりという威圧的な行為ではないため、モラハラの加害者は積極的な悪意はなく、「単に指導している」「指摘しただけ」ということも多いです。

ですが悪意がないからといって、「陰湿さ」や「継続性」によって被害者が受ける精神へのダメージは決して小さくありません。

パワハラもモラハラも、職場の上司や先輩などからの「いじめ」や「嫌がらせ」といった形で現れることが多いハラスメントです。

パワハラやモラハラの問題は企業の規模にかかわらず起こる可能性があり、被害を受けた社員が精神障害を発症して労災と認定されることも少なくありません。

職場でのモラハラの具体例

チェックリスト

職場で起きやすいモラハラは「精神的な嫌がらせ」「孤立・切り離し」「業務妨害」「プライベートへの干渉」の4つに分類することができます。

それではモラハラ具体例を挙げていきます。

「自分の会社での扱いがモラハラに当たるかどうかわからない」という方はぜひ確認してみてください。

●他の全員には気さくに話すのに、あなたには話しかけない

●仕事に必要な話でも、あたなが話しかけても無視をする

●あなたの立場を悪くするような噂をしたり、メールや文書を皆に送る

●皆が参加する会議や飲み会に呼ばない

●あなたが何かをするたびに、咳払いやため息をつく

●「お前は使えないやつだ」「こんなこともできないの?」「バカ」「死ね」「クビだ」などの言葉を浴びせる

●あなたに仕事を回さない

●雑用など能力に見合わない仕事を押し付ける

●あなたに明らかに難しい仕事を割り当て、できないと罵倒する

●仕事をするために必要なものや情報を与えられない

●仕事を直接妨害される

●身体的な特徴をからかう

●家族や休日の過ごし方などプライベートのまで干渉し、否定する

これらに該当するものがあり、あなたが精神的苦痛や嫌悪感を感じているなら、それは職場モラハラである可能性が高いです。

見極める判断基準は、あなたに悪意を持って攻撃しているかどうか。

個人攻撃や人格否定、仲間から孤立させる、神経を参らせるといった手段をとることが加害者の主な手口です。

また、体調の悪化もモラハラを受けていることの目安になります。

モラハラの場合、被害者側が自分を責めてしまいがちです。

被害者自身が苦痛に感じていることを認識しづらいため、モラハラを受けていると判別しづらいことが多々あります。

しかし、心と身体はつながっています。

モラハラによって心が疲弊していくと、やがて体調不良を引き起こすことがよくあります。

頭痛や腹痛、発熱、朝起き上がれない、会社に行こうとすると涙が出る・・・

私も前職では腹痛や朝起きれないことはしょっちゅう、ストレスが原因で帯状疱疹が出たこともありました。

そのような症状があればモラハラと判断できる大きな材料となるでしょう。

モラハラ被害に遭ってしまった時の対処法

モラハラ被害の内容を記録しておく

モラハラ 記録 メモ

あなたがモラハラを受けているかもしれないと思った場合、どうにか解決したいと思った時はどこに相談すればよいのでしょうか

モラハラは、内容によっては名誉棄損罪や侮辱罪、脅迫罪などの犯罪に該当することもあります。

しかし刑事事件になるほどの悪質なモラハラの事例はそう多くありません。

ですが加害者や管理監督責任を怠った会社に対し、損害賠償を請求できることもあります。

もちろん民事裁判でも請求は可能ですが、都道府県にある労働局などを通じて労働紛争を起こせば、裁判をすることなく和解に向けて斡旋してもらえたり、慰謝料の請求などが可能です。

とはいえ、外部の労働局に行くのは気が引けますし、ましてや裁判を起こすなんて大事になりそうで困る・・・

加害者からの職場でのモラハラを止めてもらえればそれでいいという人もいらっしゃるでしょう。

あなたがパワハラを受けていると感じたら、1人で悩むことだけはしないでください。

会社の上司や周りの人、相談窓口に相談しましょう。

モラハラに対して、あなたにできる対策は被害の内容を記録しておくことです。

●誰に、いつ、どこで、どんな発言や行動をされたのか

●なぜそうなったか、周りに目撃者や同席者はいなかったか

●その時のあなたの気持ちや心身の状態はどうだったか

これらをできるだけ事細かに記録しておきましょう。

メモ書きでも立派な証拠になります。

中傷のメールやLINEでのやり取りなどがあればそれらも保存しておきます。

可能ならば音声も録音しておくとよいでしょう。

モラハラ被害に遭ったときは、まずは証拠を集めることが大切です。

証拠がないと、どこに相談をしても動いてもらうことができないからです。

モラハラについて相談したい時はどこへいけばいい?

パワハラ 相談 弁護士

モラハラについて相談したい人のために、以下のような相談窓口があります。

●会社内のハラスメント相談窓口

●法テラス

●労働局や労働基準監督署内の総合労働相談コーナー

●弁護士事務所(有料)

証拠が揃っていれば持って行って相談しましょう。

まだ証拠がなく、そもそもモラハラかどうかも分からないという場合でも問題ありません。

今後の方針やアドバイスをもらうためにも気軽に相談してみてください。

モラハラは加害者の性格の歪みが原因であるため、あなた一人の力で解決することはなかなか難しいです。

もしあなたが会社を辞めて職場からいなくなっても、別の人を新たなターゲットにして被害者がどんどん入れ替わっていくなんてこともよく見られます。

上司や労働局などから指導をしてもらうことも、解決の手段として有効です。

どうしても会社内では相談しづらい場合や、相談しても解決につながらない場合には、都道府県の労働局に相談をしましょう。

それでも解決できない場合には、弁護士に相談しましょう。

弁護士から警告を出すことでモラハラ行為をやめてくれる場合がありますし、状況によっては慰謝料が請求できるケースもあります。

この記事のまとめ

●モラハラとは言葉や態度などによって継続的に相手の人格や尊厳を傷つける「大人のいじめ」

●モラハラはパワハラと違い、見えないところで行われるため周囲に理解してもらいづらく、被害者も自分を責めてしまいがち

●モラハラ被害に遭ったときは被害の内容を記録し証拠を集めること

●モラハラは一人で解決するのは難しい 相談窓口へ行ってアドバイスや指導をしてもらおう

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

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