株主になると受け取れる株主優待。
株主優待でも最も多いのが、お買い物券や食事券、QUOカードなどの金券です。
しかし優待を受け取った株主の中には、
近くに株主優待券を使えるお店がなかったり、
株主優待の魅力にひかれて投資したわけではなかったりして、
株主優待が無駄になってしまった人もいらっしゃるでしょう。
QUOカードなどを除き、優待券の70%くらいが期限内に使われずに紙切れになっているのではないかと、語る人もいます。
株主優待は株主本人が使用すべきものですが、無駄にしないために家族や友人にあげるのも一つの方法でしょう。
ですがそれ以外にも、株主優待券を金券ショップで換金したり、オークションに出したりするという方法もあります。
投資をしている人の中には、株主優待券を使わず換金する「優待券の売り」も投資の一手段としている人もいるそうです。
金券ショップやネット上の売買ショップ、オークションで、株主優待券を高く上手に売れるコツをまとめました!
目次
株主優待券の買取価格の相場を知ろう
株主優待券を上手に売るには、まず買取価格をネットで調べてみましょう。
あなたの持っている株主優待券が、金券ショップでどの程度の値段で買取されているか、下調べをするのです。
この時、複数の金券ショップで検索するようにしましょう。
お店によって取り扱う優待券に違いがありますし、同じ優待券であっても買取価格に差があるためです。
買取金額の比較で使われているネット金券ショップは以下の4つです。
ネット金券ショップは実店舗よりも買取価格を高く提示していることが多いです。
だからサイトに掲載されている買取価格を鵜呑みにして、駅前にある金券ショップなどに持っていくと、金額が違うことにびっくりした、なんて話も。
そもそもネット金券ショップに買い取ってもらう場合は、
優待券を送る送料や、
買取のお金を振り込む際の手数料がかかるため、
少量しか売らない場合はかえって割高になる可能性があります。
あくまでも価格は参考程度。
大体の相場がわかればOKです。
株主優待券を売るタイミングを見定めよう
使用期限のある株主優待券の場合、使用期限が近づくと買取価格が極端に下がります。
期限ギリギリだと値段が下がるどころか買い取ってくれない場合すらあります。
使用期限が切れる3カ月前が目安。
これより期限が短くなると、規約で買取を拒否している金券ショップもあります。
使わない、使い切れないと前もってわかっているなら、できるだけ早く売ることをおすすめします。
「1回のお会計で○枚まで」といった使用制限がある優待券の場合だと、
後になるほど買取価格がどんどん下がるため、株主優待券が届いたらすぐ持っていった方が良いでしょう。
ただし交通・レジャー系株主優待は、買取価格が大きく変動する休暇直前が狙い目と言われています。
ゴールデンウィークやお盆、正月など、大型連休の前に買取額が高値になるためです。
また、スポーツクラブの優待券は「オリンピックイヤーに特に人気が高まる」と言われています。
需要が増えるタイミングを見計らって売却すると、さらに高値で買取してくれるかもしれません。
QUOカードはオリジナルデザインより市販デザインのものを売ろう
保有している株によっては、手元に似たような株主優待が集まることもあるでしょう。
例えばQUOカードが何枚も手元にある場合、券面のデザインによって換金率は異なります。
企業ロゴやキャラクターなど、企業のオリジナルデザインだと買取価格が2%程度下がるのです。
一般に市販されている券面のほうが、金券ショップでは高く買い取ってくれるそうです。
ですから、使いきれないQUOカードが何枚かある場合、
換金率の低い企業のオリジナルデザインの方は自分で使い、
換金率の高い市販デザインの方を金券ショップに持っていくと良いでしょう。
同じ金券ショップのチェーンでも店舗によって価格が異なる
株主優待券を売買する際に注意していただきたいのは、
同じ金券ショップのチェーンであっても、店舗によって買取価格や販売価格が違うことがあります。
金券ショップでの株主優待券の買取価格は、そのお店で価格を自由に決められます。
ですから、その金券ショップの近くに利用できるところがない株主優待券などは、買取価格も安く設定されてしまいがちになるのです。
近くに映画館がある金券ショップでは映画の優待券の買取価格が高い。
これは映画の優待券の需要があるためです。
飲食店でも宿泊施設でもレジャー施設でも、同じような傾向があります。
同じ金券ショップのチェーンであっても、立地条件に違いがあり優待券の需要にも差があるため、優待券を売買する時は複数の店舗を確認することをお勧めします。
金券ショップで売れなくてもオークションなら売れるかも!
金券ショップのウェブサイトに買取価格が載っていない株主優待券があります。
買い取ってくれても二束三文の値段にしかならない株主優待券もあります。
例えば、
使える地域が限定されている優待券
ホテルの宿泊割引券
ニーズが少ない優待券
残り期限が少ない優待券
このような使い勝手の悪い優待券は、やはり値段がつきにくいです。
ですが金券ショップでは取り扱いがない株主優待も、インターネットのオークションやフリマアプリなら売れるかもしれません。
オークションには様々なものが出品されており、誰でも気軽に商品を出品し、落札することができます。
その中には株主優待も出品されています。
オークションを利用すれば全国各地の人にアプローチできるので、換金できるチャンスが広がるのです。
オークションを使うなら、ユーザー数の多い「ヤフオク」を使うのが良いでしょう。
人の目に触れる機会が多いほうが、より高値で売却できる可能性が期待できるからです。
株主優待券のヤフオクでの落札価格が知りたい方はオークファン に会員登録をしておくと便利です。
また、ヤフオクの「落札相場を調べる」から過去の落札価格を見ることができます。
ヤフオクの検索窓に欲しい商品を打ち込み、検索をかけた後に「落札相場を調べる」をクリックすると
その商品の過去の落札された金額が一覧で表示されます。
落札価格は、購入時期や優待券の有効期限などによって変わりますので、あくまで参考程度にしてください。
ネットオークションだと、株主優待券を欲しいと思っている人が直接購入するので、金券ショップでは買い取ってくれない優待券も売れるメリットがあります。
一方、特にヤフオクの場合はかなり安く買い叩かれる傾向があり、加えて出品者が落札金額の5.4%が手数料として徴収されます。
さらに優待券の出品や落札者との連絡、発送といった手間もかかります。
これらもデメリットも踏まえた上で、オークションを利用するのか検討してみてください。
まとめ
ネットの金券ショップで株主優待券の買取価格の相場を下調べする
株主優待券は使用期限3ヶ月前までに売却する
QUOカードを売るなら市販デザインのものを売る
店舗や立地によって買取価格が異なるため複数の金券ショップを比較する
金券ショップで売れない場合はネットオークションを利用する
株主優待券を売ろうとお考えなら、
①ネット上の買い取りショップで価格を調べ、
②金券ショップで買取価格を比較し、
③ショップで取り扱いのない優待券はネットオークションで売る
という流れで売却するのが良いと思います。
そして優待券を高く売る方法があるなら、株主優待を安く手に入れる方法もあるということです。
ほしい優待があるけれど、株価が上がっていて買うことができなかった
売却益を確保するため、権利付き最終日の前に株を売ってしまった
そんな方も、金券ショップやオークションを利用すれば株主優待を安く手に入れられます。
不要な株主優待はコツを使ってできるだけ高く売り、
手に入らなかった株主優待は高く売るコツを逆手にとって安く手に入れる。
上手に立ち回って生活を豊かにしていきましょう!
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。