小学生に株を教えるアメリカとイギリス 投資について何も教えてくれない日本の教育

アメリカ イギリス 投資教育

世界的に見て、日本人は投資についてひどく消極的です。

職場や趣味のサークルなど、いろいろなコミュニティに属したことのある私も、周囲で株取引をしている人に出会ったことはほとんどありません。

日本人が株取引などの投資に消極的なのは、投資について学んだ経験がないからでしょう。

投資のメリットもデメリットも理解していないから、リスクだけに目を向けて、

株はギャンブルと同じ!という漠然とした悪いイメージが世の中に蔓延しているのだと思います。

身近な人の影響で、若いうちから投資の勉強をしたことがある方もいらっしゃるでしょう。

しかしそんな人はごく少数で幸運だといえます。

一般的な方が投資を知るのは早くても20歳前後。

きっかけがなければ投資の勉強に一生縁がない人も珍しくありません。

ところが海外では、この投資に対する考え方は日本と異なっています。

特に金融大国であるアメリカイギリスでは、子どもの頃から積極的に金融について学ぶ機会が設けられています。

アメリカとイギリスではどのような投資教育を行っているのでしょうか?

日本はどうなのでしょうか?

今回は、小学生に株を教えるアメリカとイギリスと、投資について何も教えない日本の教育についてお話ししましょう。

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アメリカの投資教育

投資教育 アメリカ 地球儀

アメリカでは、投資に対する認識は日本よりもずっと進んだものになっています。

アメリカ人の60%が、投資目的で株式や不動産を売買した経験があると経済調査で出ており、「株を保有することに誇りを感じる」と考えている人もいます。

そのためアメリカ人は投資に対して寛容な人が多く、子どものうちからお金に関する知識を身につけることはとても役に立つだと考え、お金に関することを親が子どもに教えています

投資が身近なものになっているためか、幼い頃から株を所有していることも珍しくなく、

世界で最も尊敬されている投資家、ウォーレン・バフェット氏も初めて株を購入したのは11歳の時だったと言われています。

自分の親や友達が投資をしているのであれば、自分も挑戦してみようと思うのは自然なことでしょう。

投資のメリット・デメリットを周囲の大人から学び、資産を増やすことの大切さを知るとともに、必然的に経済の勉強もしているということになっているのです。

そしてアメリカの子どもたちは、小学生のころから実生活で使えるお金の勉強を学校で学んでいます。

例えば、

クレジットカードとデビットカードの違いや使い方

株式会社の仕組み

投資の勉強

戦争や原油の変動、国の政策などの変化が、経済・株価・為替にどう影響するのか

日本の教育は、先生が教壇に立ち、教科書と黒板を使って一方的に教える授業が中心ですが、

アメリカでは、新聞や資料を見て議論したり、投資のシミュレーションをしたりしています。

ある学校では、授業中に子どもたち一人ひとりにアメリカの有名な会社が割り当てます。

そして割り当てられた会社がテレビや新聞のニュースで取り上げられると、

「なぜニュースに出たのか」

「取り上げられたニュースは世の中にどんな影響を与えるのか」

を考え、クラスで発表したり話し合ったりするといいます。

もちろんアメリカ人の中にも、株や投資に興味がない人はいます。

ロバート・キヨサキ氏の『金持ち父さん貧乏父さん』では、主人公の実の父親は「お金儲けは悪いこと」という考えの持ち主で、労働以外にお金を手にすることを嫌う人物として描かれていますね。

しかし富裕層の大半は株を保有しているという事実があります。

これは、富裕層ほどお金に関する優れた知識を持ち、株を保有するメリットを理解していることであり、投資をするアメリカ人はこのことを知っているのです。

イギリスの投資教育

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続いてイギリスの投資教育について見ていきましょう。

イギリスもアメリカと同じように、幼少期から投資教育を行うことに積極的な姿勢をとっています。

イギリスでは教育省が主導になって2014年9月より投資教育が始まりました。

”Citizenship programmes of study”(日本でいうところの「公民科」)にて、金融についての教育が行われています。

カリキュラムの内容も年齢によって異なります。

11~14歳のカリキュラムでは

お金の使い方と機能

計画を立てることの重要性と実践

リスク管理の方法

を教わります。

14~16歳になると、

収入と支出

クレジットと負債

保険

貯蓄(投資)と年金

金融商品とサービス

政府の歳入と支出

についての知識を学びます。

投資教育というよりは金融リテラシーを磨く金銭教育に重点を置いているようですね。

義務教育のうちに経済・金融・投資の知識を学び、自分自身の金融問題を管理する能力を身につける。

それこそが大きな経済的自由をもたらし、人生の選択肢を増やすことを子どもたちに教えているのです。

投資について何一つ教わらない日本

投資教育 日本 女子高生

一方の日本はどうでしょうか。

日本では誰も株式投資のやり方について教えてくれません。

教えてくれないどころか、株式投資を始めようとする人を批判する風潮さえある始末です。

日本では、堅実にこつこつと生きることを美徳している人が多いからでしょうか。

株式投資は楽してお金を儲けようとしている、という悪いイメージが定着してしまっています。

そんな悪いイメージが付いてしまっているのも、投資や金融に対する知識と理解がないことが原因の一つでしょう。

親も、学校も、教師も、投資や金融について知識と経験がまるでないものだから、ただイメージに惑わされて批判するだけしかできないのです。

「日本でも投資教育を義務教育のなかで扱うべきだ」という意見があります。

経済や資産運用の知識がなくて失敗しないように、子どもたちが大人になって苦労しないように、お金や制度について学校で教えてほしいという声もあります。

私も強くそう思います。

私は公民科の教員免許を持っており、教育実習にも行きました。

学校で行う授業は社会科をはじめ、昔も今も言葉のみを覚えさせるような授業ばかりですね。

字面だけをなぞって肝心の中身はスッカラカン。

保険や年金、法律、医療や補助金の制度など、生活に必要で直接役立つことを具体的に教えればよいのにと思いました。

先に紹介したイギリスの事例は、投資教育につながる金銭教育を学校教育のなかで実践している良い例ですから、日本の学校で実践してもおかしいことではありません。

むしろ、小中学生のうちから、株式の仕組みや投資の意味を知ることはいいことだと思います。

日本のおおよその企業が株式会社ですから。

もっとも・・・

教養よりも生活に役立つ知識を教えるべき」という考え方を、教育現場はメチャメチャ嫌うんですよね。

わかってはいましたが、教職課程でも教育実習でも教授・教師から叩かれ、

「学校教育に期待するだけ無駄だな」

と悟った私が教職に進むことはありませんでした。

日本では投資教育に力を入れていません。

せいぜいが就職するための情報や、一般教育に力を注ぐ程度。

投資教育と金銭教育の重要性に気付いたとしても、カリキュラムに組み込まれるのは時間がかかるでしょう。

何より教えられる教師がいません。

教師自身が「株式投資はギャンブル」「楽して儲ける悪いこと」というイメージに汚染されていますからね。

残念ですが学校には期待できません。

金融リテラシーを身につけ投資を理解しよう!

投資教育 日本 男の子

日本では株をはじめ、「投資 = ギャンブル」という否定的なイメージを抱いている人が多いです。

でもこのイメージっておかしいんですよ。

例えば、あなたが普段利用しているお店や交通機関だって、企業や投資家など、誰かが投資してくれたから利用することができるのです。

食品や日用品、車などのあらゆるモノも、商品開発や製造工場に、誰かが投資してくれたから存在しているのです。

日本の会社の多くが株式会社という形態をとっています。

株式会社とは設立にあたり、株を発行して資金を集めて作った会社ということです。

あなたの勤めている会社が株式会社なら、株を買ってくれる投資家のおかげであなたは仕事ができています。

それでも「株は怖いから手を出してはいけない」なんて考えてしまうのは、株式投資の本質を理解していない証拠なのです。

たくさんの人が株式市場に参加することによって、その国の経済を活性化させることができます。

つまり、一般の人が株式投資に対するネガティブな情報ばかり信じてしまっているのは、日本経済にとって決して望ましいことではありません。

長所も短所もわからない、得体が知れないものに対して、良いイメージを抱くことは難しいです。

一般教養については学校で教えてくれるのに、お金に対する考え方を教わる機会は極めて少ないからです。

お金に対する考え方、金融リテラシーを身につける第一歩は、

「お金をどのように手に入れるか」

「お金をどのように使うか」

「お金をどのように増やすか」

このような基礎的な問いについて深く考えることです。

例えば車を1台購入するときのことを想像してみてください。

「現金で購入するのか、それともローンを組んだ方がいいのか」

「ローンを組むのなら、どのような支払い方法が最適なのか」

安上がりな手段、手っ取り早い手段に飛びつくのではなく、あなたの生活レベルに見合った経済感覚から決定を下すようになる。

これが最も賢い決断です。

お金の使い方を深く考えるようになれば、お金の流れが見えてくるようになります。

投資に望む際は、金利、為替レート、株価、企業価値の動き方など、体系的な勉強を一通りしておきましょう。

若いうちの投資が良いとは一概には言えませんが、投資の学習は若いうちから始めるべきです。

大人になって困らないために。

貯金はまとまった額があるのに健全な資産管理の方法や増やし方を知らない大人はたくさんいます。

まさに宝の持ち腐れです。

投資は決して悪いことではありません。

お金を賢く流動させることは、あなたの生活と未来を豊かにしてくれるだけではなく、この国の発展にも貢献できる素晴らしいことなのです。

おわりに

アメリカとイギリスの投資教育を紹介し、日本の教育現場の投資教育への理解の無さを嘆く記事でした。

アメリカとイギリス以外、例えばドイツブラジルなど、世界各国でもこのような投資教育は行われています。

日本では投資に対する偏見や誤解がまだまだ根強く、投資教育が遅れているのが現状なのです。

日本では英才教育に余念がない家庭がたくさんありますよね。

有名な幼稚園に入れたり、英語教室などに通わせたり。

こんな感じで、お金の知識、つまり投資や金融について学ばせる家庭が増えればいいのにと思っています。

学校教育で教わらないことは自分で学ぶしかありません。

投資に限らず、自分で何とかしようという「自助の精神」を持つことは非常に重要です。

家庭や学校で植えつけられた「常識」という名の洗脳はとても強力。

少しずつでも「投資マインド」があなたに育っていくよう記事を書き続けたいと思っています。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

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